個別指導塾のススメ
大量生産型の教育体制の限界
従来の大量生産型の教育では一度でも離脱した子供を再び教育の場に連れ戻すことは非常に困難です。たとえば、算数や数学が苦手だという方は大人でも多いと思います。その根本的な原因は、小学校一年生程度の算数の足場がきちんと組み立てられていないことが多いです。実際、小学校一年生の算数の学習では、くり上がりやくり下がりの足し算、引き算をやりますが、7+5=12という式を瞬時に答えられるようにならなければいけません。こんなのは簡単だ、と思われるでしょう。しかし、いい大人でもきちんとした算数の土台がないと、7+8=は?9+7=は?6+8=は?と一秒くらいの猶予しかなく問い続けられると答えに窮してしまう方も多いと思います。でも、こうした数学的な暗黙知を養わずに、複雑な計算をすることは難しくなってきます。
遡り学習の必要性
実際少し複雑にして、35×11は?と聞いて即答できる大人も少ないのではないでしょうか。これは小学校四年生で覚える分配法則をきちんと理解していると、簡単に解くことができます。分配法則とは、(a+b)×c=a×c+b×cが成り立つというものです。これを当てはめると、35を(30+5)に分け、30×11+5×11としてみましょう。30×11=330、5×11=55、330+55=385と簡単に解くことができると思います。暗算で解くことができますよね?ただここで問題なのが、35×11という数式をみて、「ああ、これは十の位の30と一の位の5をわけて計算すると解答しやすいだろうと気づくことがなかなかできないということです。日本の従来型の大量生産生産方式では、ここに気づくことができなかった子供を落ちこぼれとして置き去りにしてしまいます。
分からないから分からないことがわかり、分かることで出来るようになる
中学生になって、35×11=は?と聞かれて暗算で解けない子は、本当は小学校の算数まで一度戻る必要があるのですが、学校の授業では先生たちは学習指導要領に基づいて全国一律に、つまり子供のそれぞれの学力の違い、これまでの学習の経験(熟練度)を無視して、画一的に教えていかざるを得ません。そこで、個別指導塾が必要になってくるのです。子供の学年に関係なく、その子がつまずいてしまっているところまで遡って勉強をやり直していく。そうすることで、「苦手だ」という意識が消え、「なるほど!そうだったのか!」という気づきと共に勉強をする意欲も湧いてくることになります。
個別指導塾の役割
個別指導塾というのは、それぞれ個性や学力の異なる子供一人ひとりへ一対一で接することで、その子の躓きとなった場面まで遡り、そこから勉強をやり直していくことを実践していきます。「なんとなくわかったつもりでした」とか「よくわからないまま通り過ぎてしまった」という躓きを見つけ、そこから学びなおすことで勉強は誰でもできるようになっていくのです。「算数や数学は苦手だ」「英語がさっぱりわからない」と決めつけてしまう前にどこからわからなくなってしまったのかを究明し、そこからやり直していくこと。そして、やり直していくことでわからなかったことがわかるようになるという、新しい成功体験の積み重ねによって勉強が楽しくなり、学力が向上する好循環を生み出していくのです。ぜひ、「勉強は苦手だ」と諦めてしまう前に一度個別指導塾で学んでみるという選択肢を考えてみませんか?
【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |
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