偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法
今回は偏差値40未満それも中学受験のSAPIXや高校受験の駿台模試、大学受験の難関校模試のような偏差値が出づらい模試ではなくて首都圏模試やV模擬、ベネッセ模試などの一般的な模試で偏差値40未満の人たちに向けてこれから3ヶ月で偏差値5から10上げる勉強法をランキング形式でお伝えしますお伝えします。
01 偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法第5位「勉強する範囲を絞る」
偏差値を夏休みだけで5~10上げるための勉強法5選、第5位は、「勉強範囲を絞ること」です。成績が良くない人に今からできるだけ早く味わってもらいたいものは、「俺(/私)もやればできるんだ」という達成感です。もう少し専門的な言葉を使えば、小さな成功体験ですね。
達成感を味わったことがないと「どうせ自分なんて」って、本当は自分に力があるのにできないものだと決めつけちゃう傾向が子どもにはあります。今も、もしこういう台詞を聞いた生徒さんは「何で自分に力があるだなんて言ってくれちゃってるの」って思ってしまわれると思います。しかし、今の「偏差値」なんて「頭の良さ」とかにそんなに関係あるものではありません。
もちろん、大して勉強しないで偏差値70以上取れている人とめちゃくちゃ勉強して偏差値30以下の人というように、受験勉強の向き不向きの差はあるでしょう。しかし、偏差値50とか60の人と偏差値30や40の人との頭のよさの差なんてほとんどないですし、それどころか、そもそも偏差値って頭の良さは測れません。
何をもって「頭の良い悪い」を定義するかによりますが、少なくとも、多くの識者が指摘するような「自分で考えて表現できる力や、自分の現状を把握して先を読む力、断片的な知識をつなげて考える力など、「生きるために必要な力」」のことを意味するとしたら、少なくとも偏差値はあまり関係ありません。
偏差値が低いのは頭が悪いからじゃなくて、「勉強の仕方がわからない」「勉強時間が足りていない」のどちらかだからです。ただそれだけのことなんですね。今回これから伝える勉強の仕方を実行に移せば今の偏差値が低ければ低いほど偏差値上がります。それにはまず勉強のやる気を高めるために勉強の達成感を味わうことが大切です。達成感を味わうといっても、達成感を味わうのが何ヶ月も先だと、達成感を味わう前にせっかく絞り出したいやる気がしぼんじゃいます。やる気が残っているうちに達成感を味わうためには勉強する範囲を絞ることが大切なわけです。勉強する範囲を絞れば絞るほど結果がすぐに出るものです。例えば、「次のテストの国語は漢字の読み」だけは完璧にする、だとか、「算数は最初の計算問題の前半だけは全問正解できるようにする」ですとか、テストに必ず出題されて、ある程度時間をかけて勉強すれば確実に全問正解そうなところにターゲットを定めると非常に効果的です。
そして、ターゲットを定めたら、自分の名前を書くくらい間違えない状態になるまで勉強するこが重要です。自分の名前を書き間違えないくらいの状態にするには、「なぜそうなるのか」を塾のテキスト、塾の授業で取ったノートを見直して思い出す。あるいは、参考書やネットを使って調べたる。「声に出して紙に書く」。それも、大きな字で何回も書く。そして、頭に入ったと思ったら、できるかどうかテスト(チェック)してみる。1回できたから、終了ではなくて、次の日になったら、できなくなっていたり、忘れたりしますから、翌日もう1回テストしてみる。翌日できてもまたその次の日にやったらできなくなっている可能性があるからまたテストする。
こうやって間を置いて2回3回4回とテストを重ねて「もうここまでやればさすがに間違いようがないよ」というところまでテストを繰り返すのが良い方法です。そして、テスト本番では、自分が勉強したところからやる。テストが終わって結果が帰ってきたら、問題をチェックし、全問正解したら「俺(私)もやればできるんだ」「えらいぞ、自分」という達成感をじっくり味わってほしいです。
あるいは、「あんなに勉強したのに間違えちゃった」そういうケースもあると思います。「あんなに繰り返し自分でテストした時にはできたのに本番のテストで間違えちゃった」ということはあるでしょう。そういう場合も、「できた」と思ったはずの問題ができていなかったら、その時の感情はどうでしょうか。「悔しい」、そう思うでしょう。その「悔しい」という感情これもじっくり味わってほしいと思います。
しかし、そのときはこう考えて欲しいです。これまでテストで×が付けられて「悔しい」、そう思ったことがあったのか、と。これまでテストで×がつけられても、「あー、×か。」とか「あー○点だったけど、しょうがないや」としか思っていなかったのではないでしょうか。それに対して、本気で「悔しい」と思うことは、それだけ正解できる力に迫ったということです。コンビニに置かれてるゲームやアニメのキャラクターの一番くじを1枚だけ引いてその1枚で一等を引けなくて本気で悔しがる人はいないと思います。「まあ、そりゃあ、当たらないよねえ」と、それくらいの気持ちだと思います。
それに対して、本気で悔しく思えるということは、そんな運否天賦ではなく、それだけ惜しかったと思える、そこまで正解に近づいていたということです。悔しく思えるのは、あともうちょっとだった、ということの裏返しです。その、「あともうちょっとだった」ということその悔しさを忘れないで、次のテストこそ絶対正解できるように今回以上にチェックや復習、勉強、テストを繰り返して、いや、単に繰り返すだけじゃなくてケアレスミスもしないように対策をとっていく。そして、勉強した範囲は全問正解するという達成感を味わってほしいと思います。
達成感を味わうことで、「よし次はもう少しだけ勉強する範囲を広げよう」とか「もうちょっと難しいことに挑戦してみよう」という気持ちになるはずです。そうやって、範囲を絞って勉強をし、目標を達成する。「もうちょっとだけ範囲を広げて」勉強し、目標を達成する。「さらにもうちょっとだけ範囲を広げて」勉強し、目標を達成する。これを繰り返しているうちに勉強する気が高まってくるんですね。勉強において一番大切なことは、「勉強する気が高まること」だと思います。
なので、武蔵野個別指導塾では何はともあれまずは「とにかく勉強したい気持ち」になってもらうことに全力を注いで生徒が「勉強したい気持ち」になってきてから本題に入るようにしています。勉強したい気持ちになってもらうための話から入って、「勉強したい」って思えるようになれば、もう成績アップの入り口に立ったようなです。勉強は勉強することの範囲を絞って、やる気があるうちに結果を出して、「勉強する気持ち」(意欲)を高めていってほしいと思います。
02 偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法第4位「遡ること」
成績を上げる勉強法ベスト5、第4位は「遡ること」です。遡る戻ることというのは、苦手な分野を克服するための鉄則です。わからなくなったところまで戻ること。別に今の学年の学習範囲に限りません。前の学年の学習範囲まで戻ること。あるいは、前の学年の学習範囲に戻ってもよくわからなかったらさらにもう一つ前の学年まで戻ることが大切です。
マンガ『ドラゴン桜』でも、高校3年生に数的暗黙知を養わせるために小学生の九九にまで歩み戻りさせていますよね。実際、九九がうろ覚えのまま、中学、高校に進み、毎回しょうもない計算ミスをするお子さま少なくないです。道に迷ったら迷ったまま進むともっとわからなくなってしまうものです。右に行けば良いのか、左に行けば良いのか。暗中模索しても良い結果は出ません。富士の樹海に遭難してしまうだけです。道に迷ったら。ここまでは間違っていないというところまで戻るのが正解です。
そして、わかるところまで戻ってそこから再チャレンジをしていく。今やってる勉強がわからないのは、その前にやったはずのことを理解できていないからです。勉強もスポーツもあるいは、ゲームでさえ何事も積み重ねが大切です。伝説ポケモンをゲットするには、こっちもそれなりのレベルになっておく必要あります。鬼舞辻無惨を倒すには上弦の鬼を倒せるようにならないと無理だし、上弦の鬼を倒すには下弦の鬼を倒せるようにならないと無理です。
こういうのは、ドイツの哲学者ディルタイが、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』を中心に、それに類似した作品群を指す言葉小説でビルドゥングスロマン(Bildungsroman)と呼んだ教養小説と根本的には何も変わりません。勉強も同じです。
今、学校の授業で教わっていることは前の授業で教わったことを理解していないと理解しきれませんし、その前の授業はその前の授業で教わったことを理解していないと理解しきれません。もし小学校低学年の頃に勉強が苦手になったというのでしたら、小学校低学年まで戻る必要があります。これは何も恥ずかしいことはではありません。いくら何でも小学校低学年まで戻るのはさすがにないでしょって思われた方、という問題で、□の数字すぐに答えられるでしょうか。多分、殆どの保護者の皆様ですら、かなり悩むかと思います。四則演算を守って逆算していけばいいですが、一瞬で解けるということはないと思います。そして、時間がかかっても、正解の11/8という答えに間違えなく至れる人は意外と少ないかと思います。
先ほどのドラゴン桜の話ではないですが、このあたりから多くの大人ですら躓いていると思います。なので、小学校低学年から授業でわからないことが出始めたのであれば、小学校低学年の勉強まで戻る必要があるわけです。小学校の低学年まで戻ったら今の学年の勉強までやり直すのは、相当大変でしょうって思われるかもしれません。
しかし、昔その時は分からなかったことも成長した今の生徒さん頭であれば理解できることってたくさんあると思います。四則演算の意味があまり分かっていなかった小学生時代よりも中学生のときのほうが理解しやすいでしょう。もちろん、保護者の皆様であれば、答えが分かった上で、ある程度計算をし直せば、何なく問題が解けるはずです。
「自分は勉強ができない」、そういう自分に対する評価というのは、過去の記憶で作られています。サーカスの象という有名な話をご存じでしょうか。サーカスの象が、縄で杭に繋がれてじっとてしていますよね。あれはよく考えると不思議です。象の強力な力をもってすれば、そんな縄は杭ごと引きちぎれるはずです。なぜ象は、縄で食いにつながれてじっとしているのでしょうか。象は杭を引き抜く力を持っているのになんで杭を引き抜いて逃げないのか。
その答えは「自分にはその力がない」と思い込んでいるからです。そのサーカスの象は、小さな子供の頃に毎日、鉄の鎖で杭につながれていたわけです。子供だった象はつながれた鎖を引っ張って杭を抜こうと何回も試したのですが、そのときの象にはまだ力が足りず、杭を引き抜くことができなませんでした。そんな過去の記憶が、大きくなった今も残っているわけです。
そして、サーカスの人は、そのことを知っているから、大きくなった象なのに鎖の代わりに細い縄で小さなに杭につなぎ止めています。今や大きくなった象にとってちっぽけな杭を引き抜くなんて簡単なことなのに、象は自分には力がないと思い込んでいるから何もせずじっとしているわけです。
去年一昨年、その時は理解できていなかったことも今改めて勉強してみるとなんでこんな簡単なことがわからなかったんだろうって、あっさり理解できるようになっていることは少なくありません。わからなくなったところまで戻っても、そう大きく時間がかかるわけではありませ。どこまで戻っても、今なら昔ほど時間がかからずに勉強進めることができるはずです。急がば回れ、回り道をする方が結局、確実で、確かな一歩を進むことができます。早い思い切って戻って勉強してみるのも非常に大切です。
03 偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法第3位「試すこと」
「試すこと」。この「試す」というのは2つの意味がありまして、それはどういう意味かというと、できるかどうかを試すことと、勉強の仕方を試すこと、の二つを意味しています。
できるかどうかを試すというのはどういうことかというと、勉強したらすぐにその勉強の成果をテストしてみることです。勉強している割にできるようにならない生徒さんというのは、いわゆるインプット重視の学習だけに偏りがちで、とにかく、覚えなければいけないと、必死になって、頭の中に入れることばかりに時間を使っている場合が多くあります。そのため、アウトプット、つまり、頭の中から外に出す練習が圧倒的に足りないケースが非常に多いです。大人で言えば、PDCAサイクルのD(実行)ばかりをして、C(チェック)やA(改善)をしないということですね。
ひたすら教科書やテキストに線を引いたりノートにまとめているだけで(教科書や参考書に線やマーカーを引くだけで満足する生徒多いです。これ自己満足だけあって成果のでない典型ケースです)、まだ完全に頭に入っていないからとか言って、いつまで経っても問題を解こうとしない。成績を上げるにはだいたい頭の中に入ったと思ったらテストしてみて、どれくらいできるようになったかを試す必要があります。PDCAでいうところのC、チェックをして、どこまで頭の入っているのか点検する必要があるわけですね。頭に入れるのと、頭から出すこれをセットでやっていく。頭に入れる(インプット)と頭から出す(アウトプット)のバランスは大事です。
もう一つの試す、というのはどういう意味かというと、今までしたことがない勉強の仕方を試すということです。今までと同じ勉強の仕方だったら、成績も今までと同じ成績になるのは当たり前です。今までの勉強の仕方に問題が無ければ成績も問題が無かったはずです。そいこで、今までと勉強の仕方を変えることで成績が上がる可能性が出てくるわけです。「じゃあ、どんな勉強の仕方をすればいいか?」という疑問がわくと思いますが、それは、もうすでに学校や塾で言われている別の勉強の方法です。学校や塾でから言われたものの、「なんか自分には合わなさそう」とか「めんどくさい」と思って避けていた勉強があるはずです。
そういう勉強ではなく、「自分はこのやり方でいいんだ」と思って、そのやり方でやってきて、そのやり方で出てきたのが今の結果です。でも今の成績に満足していないんだったら、もう今までの勉強の仕方から離れて紹介された勉強を試してみる価値あると思います。勉強の仕方なんて教わったことないし、教わったかもしれないけどもう忘れたよ、という人は塾で相談してください。
04 偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法第2位「人の目であるところで勉強する」
第2位は、「人の目があるところで勉強する」ことです。勉強しようとは思っている、あるいは、思ってるだけじゃなくて、実際勉強を始めたとしても、集中力が続かないし、もう頭が疲れちゃった、頭が疲れてくると眠くなっちゃうから、もう勉強してもしょうがないし、今日はもういいや、明日にしようと思っても、明日もまた昨日と同じ繰り返しで、いつまでたっても集中して勉強を続けられない。そういう生徒さん少なくないと思います。
そういう生徒さんに、おすすめなのは勉強する場所を変えることです。一人で勉強してると「別に今日はいいか」って思ってしまうから自分の部屋から移動する。「じゃあどこに移動する?」と聞かれたら、たとえばリビングルームに移動して、保護者の方が家事をしている目の前で勉強する。「あ、お父さん、お母さんは、仕事部屋でリモートワークしてるんだ」ってことなら、「一緒の部屋で勉強していい?」って聞いてみる。小学校低中学年だったら親に横に来てもらって勉強するのは教育心理学的にも非常に効果が高いと言われています。ご両親に勉強してるところをじっくり見てもらうんじゃなくて、ご両親にはパソコン作業とか読書とかしてもらっていてその横で勉強するだけで驚くほど集中力続くはずです。親の目があるところで勉強は進まないとか、あるいは断られてしまう(保護者の方には迷惑である)という場合は、塾の自習室や図書館で勉強するのもおすすめです。
とにかく人の目があって、サボれない環境で勉強することが大事です。ちなみに、友達の家に行って一緒に勉強するというのはあまりお勧めできません。結局おしゃべりして勉強進まない可能性が大です。
05 偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法第1位「はじめること」
最後に、偏差値が低い生徒が成績を上げる勉強法ベスト5のトップは、「はじめること」です。始めなければ、どんな勉強法を知っていても、やらないと意味がありません。最優先でとにかく、勉強をはじめることが一番大切です。やらないと成績は変わりません。変わんないどころか今後周りがもっと勉強し出すからもっと成績下がります。やる気が無くても、とりあえず、30分でいいから勉強をしてみること。いや、30分が長く感じれば、10分、いや5分でも良いです。まず勉強に取りかかるという姿勢が大事です。
そして、取りかかりさえすればやる気は後から出てきます。素晴らしくよく練られた学習計画を作ろうとしたり、何を勉強しようか迷ったりするより、まずは勉強をすること、それが大切です。計画など考え出していては、計画だけ作っておしまいになったり、果てしないロードマップや遠いマイルストーンに打ちひしがれてやる気を失う前に、とにかくやってみることが一番大切です。よく勉強には計画が、とか学習予定が、と気にされる方は多いと思いますが、どれだけ素晴らしい学習計画表を作ってもやらなければ、絵に描いた餅です。
そして、状況や環境、気持ちによって、大抵は計画通りには勉強でも、仕事でも進まないものです。もちろん、計画しなくて良いというわけではありません。ある程度の大まかな見通しは必要でしょう。仕事でもWBSを作って、その上でガントチャートを作ったり、工程の進捗管理をします。しかし、細かい計画に囚われて、細かくマイクロマネジメントしたり、細かいKPI表やタスク管理でやる気を失わせてしまいますし、想定していないトラブルがあったときに、根本から見直さなくてはならなくなります。なので、最近はアジャイル型に取り組んだりすることが一般的になりつつあります。
そして、勉強においては、なによりも大切なことあ、計画云々の前に「まずは実際に勉強をすること」を大切にすることをお勧めします。手をつけてしまえば大抵のことは楽です。勉強をしない生徒の多くが、「なかなか勉強に取り組めないんだ」と愚痴をこぼしますが、そういう生徒に限って、勉強をする前に「顔を洗わないと」とか「机を片付けないと」とか「今日はAという参考書がいいか、それともBという参考書がいいのか」とか「そもそもどの科目から勉強しようか」とか、あるいは「どの単元から勉強しようか」と勉強をする準備段階で多くの時間を費やしてしまい、結局、あーだ、こーだ考えている内に眠くなって、勉強に取りかかれないというケースが多いです。
これは大人のダイエットや運動などと同じと考えると分かりやすいかもしれません。「今日はジムに行く日だけど、ちょっと仕事で疲れたしな、明日にしようか」とか「今日は少し腰が痛いから、自重しておくか」とか「昨日は食事制限きつかったから、今日はちょっとだけ自分にご褒美で甘い物を食べよう」とか、もうダイエットとか運動以前にいいわけをして、肝心のダイエットや運動サボったりしていませんか?以前GRITの話をしたことがあると思いますが、人間にとって、続けることややり抜くことは非常に大事な非認知能力ですし、それがないとなにをやっても成功はおろか、うまくいきません。しかし、大抵の人が、やる前から挫折してしまうものです。
立派なダイエット計画や運動計画を立てる前に、まずは運動しましょう。5分でもよいので。同じように、学習計画表を考えたり、学習計画表に狂いがないか考える前に、まずは手を動かしましょう。同じことです。殆どの人が手をつけるまでが長く、人生を浪費しています。これがハーバード大の二十秒って聞いたことがありますでしょうか。
ハーバード大学の人気講師で、ポジティブ心理学の第一人者であるショーン・エイカー博士が提唱した「20秒ルール」のことです。エイカー博士の研究によると「人間は取り掛かるまでに20秒以上かかることを先延ばしにする傾向がある。」ということです。20秒以上取り掛かろうか考えたり、迷ってしまうと、結局やらない確率が高くなってしまうことが研究の結果分かったんですね。
また、アメリカのデューク大学の研究によると、人間の行動は45%が習慣的な行動から成り立っているそうです。自身の行動を見てみればわかりやすいと思います。習慣的な行動とは「考えなくても無意識に行う行動」のことで、例えば
- 朝起きる
- 食べ物を食べる
- 歯を磨く
- 着替える
- 仕事をする
- トイレに行く
- 風呂に入る
- 寝る
などなど、無意識でも毎日行なっている行動ですよね。逆に、やらない時の方が気持ち悪く感じてしまいます。それが、習慣的な行動です。「歯を磨くように勉強をしろ」とはこれまたマンガ『ドラゴン桜』の名言ですが、まさにこの通りで、勉強も習慣化してしまえば、最強なわけです。そして、勉強を習慣化するためには、20秒考える前に勉強をする、ということが大切だということですね。
以上、偏差値が低い生徒が、夏休みで偏差値5~10は上げるための勉強法についてご紹介しました。
武蔵野個別指導塾・武蔵境唯一の完全個別指導型学習塾
【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員。元MENSA会員。早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。一橋大学大学院にてイギリス史の研究も行っている。 |
社会=暗記という常識はもう古い!知識だけでは通用しない社会の問題(麻布中学校の社会の入試問題より)