意外と楽しい微分と積分
微分と積分というと、殆どの大人が忘れてしまって、「難しかったなあ」だとか「よく分からなかった」と思う数学の代表例といえるかもしれません。高校で微分・積分は必修で習っているはずなので、数学の授業を全く聞いていなかったとしても、誰しもがどこかで目にしたり、聞いていなくても、耳には届いていたはずです。「dy/dx」や「∫」といった記号だけはなんとなく見覚えはあるが、そもそも読み方も忘れてしまったという方も多いかもしれません。しかし、こうした一見難解に見える微分・積分というのは、実は位置の変化や速度の変化、株価の変化などさまざまな変化を計算するときに用いられている意外と身近で、計算するだけなら、実は小学生でも計算できるほど簡単なものなのです。
微分・積分は、一般にニュートンが創始者なのかライプニッツが創始者なのか論争があるところですが、論争はさておき、実際にどちらが先に微積分の論文を発表したかと言うだけの話をすると、ライプニッツです。ライプニッツというと、文系の方なら、意外と哲学史などでよく名前を聞く哲学者ではないでしょうか。モナド論で有名ですね。
注意*:ライプニッツは、現実に存在するものの構成要素を分析していくと、それ以上分割できない、延長を (ひろがりも形も) 持たない実体に到達すると考えた (第3節)[1]。これがモナドである。ライプニッツによれば、モナドは構成されたものではなく、部分を持たない、厳密に単純 (単一) な実体であるが (第1節)[1]、にもかかわらず属性として状態を持つ。属性を持たなければすべてのモナドは区別できず、複数のモナドがあるとはいえなくなるからである (第8節)[1](不可識別者同一)。どのモナドも、他の全てのモナドと互いに必ず異なっており (第9節)、またモナドは変化する (第10節)[1]。このとき、或る状態から別の状態への変化の傾向性を欲求という (第15節)[1
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【監修者】 | 宮川涼 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。 |