共通テストで満点をとるための世界史講義 世界史講義④ イスラームの誕生

〔61〕イスラームの誕生

イスラーム教は、アッラーへの絶対服従を説き、厳格な一神教であり、多神教や偶像崇拝を厳禁とした。同じ一神教のユダヤ教やキリスト教は否定せず、同じ啓典の民として認めている。最後にして最大の預言者はムハンマド。教典は「コーラン」でムハンマドが受けた神の啓示をアラビア語で記述した。神の前に信者は平等であり、イスラーム教徒をムスリムという。7世紀前半ササン朝とビザンツ帝国の抗争を受け、従来の交易路が衰退し、迂回路のアラビア半島西部が発展し、メッカやメディナなどの都市が発達し、貧富の差が拡大し、社会が不安定になった頃、メッカのクライシュ族の商人ムハンマドがアッラーの啓示を受けた預言者として伝道活動を開始した。メッカの大商人らによるムハンマド迫害を受け。メッカからメディナへ本拠地を移し(ヒジュラ、聖遷)、622年からイスラーム暦の元年が始まる。メディナでイスラームの共同体(ウンマ)を作り、実力を蓄え、メッカを占領し、異教の神殿であったカーバ神殿の異教の像を破壊し、聖殿とした。その後、勢力は拡大し、アラビア半島を統一し、統一後ムハンマドが死亡する。

〔62〕正統カリフ時代、ウマイヤ朝

ムハンマドの後継者である宗教指導者をカリフといい、正統カリフ時代が始まる。アブー=バクル、ウマル、ウスマーン、アリーの初代四人はムスリムらの選挙によって選ばれた正統カリフと言われる。イスラームによる征服活動は聖戦「ジハード」と呼ばれ、第二代ウマルの代にニハーヴァンドの戦いでササン朝を651年に滅亡させる。その後、シリア総督として、ダマスクスを治めていたムアーウィヤが、661年にウマイヤ朝を建国し(都、ダマスクス)、カリフの地位へつくが、以後カリフの地位は世襲となる。ムアーウィアを認めるイスラームの多数派をスンナ派といい、アリーの子孫のみを正統と認めるシーア派にイスラームはその後分裂する。ウマイヤ朝はイベリア半島の西ゴート王国を滅ぼし、ヨーロッパへ侵入するが、732年に、フランク王国とのトゥール=ポワティエ間の闘いに敗北。ウマイヤ朝では、アラブ人のイスラーム教徒の多くが税を免除されるが、マワーリーと呼ばれた非アラブ人(征服地)のイスラーム教徒にはシズヤ(人頭税)やハラージュ(土地税)の義務があった。ジンミーと呼ばれる征服地の異教徒と同じジズヤ、ハラージュといった税制がマワーリーにも取られたため、平等を求める民衆の不満を買い、750年にアッバース朝によって滅亡した。しかし、756年、アッバース朝から逃れたウマイヤ朝の勢力がイベリアで後ウマイヤ朝を建国し、コルドバを都にした。

〔63〕アッバース朝の時代(8世紀のイスラーム世界)

アブー=アルアッバースが750年に建国。アラブ人の税制特権を廃止し、イスラーム教徒であれば、アラブ人でも非アラブ人でもハラージュ(土地税)のみを課した。異教徒には、ハラージュに加えて、ジズヤ(人頭税)を課した。イスラーム法(シャリーア)に従う政治を行い、751年にタラス河畔の戦いで唐と戦いで、唐の捕虜より製紙法が伝わった。2代目マンスールの代に円形都市として知られる都バグダードが建設された。786年に即位した5代目ハールーン=アッラシードの時、アッバース朝は最盛期を迎える。

〔64〕イスラームの分裂(10世紀のイスラーム世界)

アッバース朝は、地方政権に分裂し、ファーティマ朝とブワイフ朝から圧迫を受け、弱体化した。後ウマイヤ朝は、アブド=アッラフマーン3世の時代に、最盛期を迎え、カリフを自称する。また、エジプト、都カイロでウバイドゥラーにより建国されたファーティマ朝はシーア派を信仰し、カリフを自称し、3カリフ時代となった。ブワイフ朝は、アフマドにより946年にイランに建国され、シーア派を信仰し、アッバース朝のバグダートを占領。イクター制(軍人に給料ではなく、土地を与えてそこの農民から徴税される仕組み)を採用した。中央アジア初のイスラーム王朝であるサーマーン朝や中央アジアに建国された初のトルコ人王朝カラハン朝が起こった。

〔65〕セルジューク朝の時代(11世紀のイスラーム世界)

トゥグリル=ベクによって、1038年にセルジューク朝が建国された。1055年にバグダードを陥落し、シーア派のブワイフ朝を倒し、アッバース朝カリフからスルタンの称号を受け、スンナ派の支配を回復した。マドラサ(学院)を盛んに建設し、宰相ニザーム=アル=ムクが、ニザーミーヤ学院を建設した。2代目スルタンのアルプ=アルスラーンは、1071年、マンジケルトの戦いで、ビザンツ帝国を破り、ビザンツ皇帝ロマノス4世は捕虜となり、ビザンツ帝国を圧迫され、十字軍の原因となった。

イベリア半島では、ベルベル人国家ムラービト朝が、都マラケシュとし、建国され、アフリカのガーナ王国を攻撃。アフリカ内陸にイスラームが広がった。ファーティマ朝はエジプトに存続し、カラハン朝も中央アジアに存続、ガズナ朝がトルコ系王朝として成立し、北インドにイスラームを広げた。

〔66〕アイユーブ朝の時代(12世紀のイスラーム)

ファーティマ朝の宰相サラーフ=アッディーン(サラディン)が、ファーティマ朝を12世紀後半に滅ぼし、エジプトにカイロを都とし、建国したのが、アイユーブ朝である。第三回十字軍では、聖地イェレサレムを奪回。サラディンは、寛容で名君と歌われた。セルジューク朝は急速に弱体化し、ムワッヒド朝が、都マラケシュにベルベル人によって建国された。

ホラズム朝は、イランに建国され、一時期イスラーム世界最強国となるが、1231年にチンギス=ハンに攻められ滅亡。ゴール朝は、アフガニスタンに建国された。

〔67〕モンゴルの世紀(13世紀のイスラーム)

モンゴル王国のフラグが、バグダードを占領し、アッバース朝を滅ぼし、イル=ハン国を建国する。ガザン=ハンの時代に最盛期を迎え、宰相ラシード=ウッディーンが「集史」(歴史書)を著し、イスラームを国教にした。イベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝が、グラナダを都とし、アルハンブラ宮殿を建てたが、スペインにより1492年に滅亡した。マムルーク朝が、カイロを都とし、メッカ、メディアを支配した。インドでは、ゴール朝のマムルークであるアイバクが、都デリーに奴隷王朝を成立させた。奴隷王朝以後の四王朝(ハルジー朝、トゥグルク朝、サイイド朝、ロディー朝)をデリー=スルタン朝と呼ばれる。

〔68〕ティムール朝、サファヴィー朝

ティムールが建国。チャガタイ=ハン国の分裂の混乱期から建国し、都をサマルカンドに置く。西アジアの大半を支配し、イル=ハン国を併合、15世紀に小アジアへ進出氏、アンカラの戦いでオスマン帝国を破る。明遠征の途中で病死。四大ウルグ=ベクの死後分裂し、最終的にはトルコ系ウズベク人により滅亡した。

イラン=イスラーム文化を中央アジアに広め(トルコ=イスラーム文化)、首都サマルカンドに壮大なモスクを建て、シラン文学や細密画、天文学、暦法を発達させた。サファヴィー朝はイスマイール1世が1501年に建国し、神秘主義、教団の長となる。都はタブリーズ、イラン人の民族意識を高揚させ、シャーの称号を使用し、シーア派を国教とした。

アッバース1世の頃最盛期を向かえ、新首都、イスファハーンを建設し、世界の半分をいわれた。サファヴィー朝滅亡語のイランでは、アフシャール朝、泉都町、ガージャール朝が成立した。

〔69〕オスマン帝国の成立と発展(14~16世紀のイスラーム世界)

オスマン朝は、オスマン1世が、小アジアに建国。ムラト1世は、バルカン半島に進出氏、マドリアノープルを首都とする。イェニチェリ(新軍)は、キリスト教の指定をイスラームに改宗させ、スルタンの親衛隊とした。

バヤジット1世は、ニコポリスの戦いで、ハンガリーを破り、バルカン半島を統一。アンカラの戦いで、ティムールに完敗し、一時衰退。メフメ2世は、コンスタンティノープルを守る川へ艦隊を山越えさえ、コンスタンティプールを攻略し、ビザンツ帝国を滅亡させた。コンスタンティノープルはイスタンブールと改称され、オスマン帝国が遷都した。

〔70〕オスマン帝国の最盛期(16世紀のイスラーム世界)

セリム1世は、サファヴィー朝を破りシリアへ進出、引き続き、マムルーク朝を征服した。また、マムルーク朝を征服することで、メッカ、メディナといったイスラームの両聖地を握った。オスマン朝、最盛期は、スレイマン1世。モハーチの戦いで、ハンガリーを征服。隣国オーストリアに対してウィーン包囲を行うが失敗。プレヴェザの海戦で、スペイン・ヴェネツィアを撃破し、地中海の制海権を握る。

セリム2世が、オーストリア征服のため、フランスと同盟し、フランス商人に帝国内の居住と通商の自由を認めるカピチュレーション(同盟)を結ぶ(治外法権を認める)。その後、レパントの海戦でスペインを中心とするキリスト教連合艦隊に敗北。その後、第二次ウィーン包囲を敗北し、衰退した。

ところで、オスマン帝国では、統治はスルタン(君主)がイスラーム法に基づいて行い、ミレット制によりキリスト教やユダヤ教の共同体を作らせ、自治と信仰の自由を認めた。割り当ての土地からの徴税権を持つティマール(騎士)やキリスト教の子弟をイスラーム教に改宗させ、スルタンの親衛隊イェニチェリを創設した。

〔71〕イスラーム世界のまとめ

イベリア 北アフリカ エジプト アラブ イラン 中央アジア アフガニスタン・ インド
7世紀 前半 ムハンマド
7世紀 中半 正統カリフ時代 アブー=バクル、ウマル、ウスマーン、アリー
7世紀 後半 ウマイヤ朝、都、ダマスカス、ムアーウィア建国、税の不平等
8世紀 後ウマイヤ朝、都、コルドバ   アブド=アッラフマーン3世(カリフ) アッバース朝、都バグダード、アブー=アルアッバース建国、ハラージュによる税の平等化
10世紀 ファーティマ朝 シーア派   カリフ アッバース朝   カリフ ブワイフ朝 シーア派 イクター制 サーマーン朝中央初 カラハン朝 トルコ初
11世紀 ムラービト朝、都マラケシュ、ベルベル人 ガーナ王国遠征 セルジューク朝 トゥグリル=ベク 十字軍始まる スルタンの称号 ガズナ朝 トルコ系
12世紀 ムワッヒド朝、都、マラケシュ、ベルベル人 アイユーブ朝 都はカイロ、サラディンが第3回十字軍 セルジューク朝 ホラズム朝 チンギス=ハンにより滅亡 (西遼) ゴール朝
13世紀 ナスル朝、都グラナダ、 アルハンブラ宮殿 スペインにより滅亡 マムルーク朝 トルコ人奴隷 イル=ハン国 フラグ建国 ガザン=ハンがイスラームを国教化 (チャガタイ=ハン国) 奴隷王朝、都デリー、マムルークが建国
15世紀 オスマン帝国 オスマン1世 ムラト1世 バヤジット1世 メフメト1世 ティムール朝、都サマルカンド、ティムールが建国、アンカラの戦い デリー=スルタン王朝
16世紀 セリム1世 スレイマン1世 サファヴィー朝、イスマイール1世、アッバース1世、都イスファハーン ムガル帝国 バーブル アクバル

〔72〕東南アジアのイスラーム化

カンボジアでは、扶南(1C)、真臘(6C)、アンコール(12C)と続くが15世紀以降衰退する。ベトナムは、北は李朝(11C)、陳朝(13C)、黎朝(15C)、阮朝と続き、南は、林邑(2C)、環王(8C)、占城(10C)と続くが、黎朝の時代にチャンパー(占城)を征服し、ベトナムを支配、西山朝は阮氏3兄弟の蜂起(西山党の乱)があるが、一時的にベトナムを支配、阮福暎(嘉隆帝)がフランス人宣教師ピニョーの支援で西山朝を倒し、阮朝を建国、後にフランスの保護国へ。ラオスは15世紀にランサン王国、ビルマは16世紀にピュー(8C)、パガン(11C)、トゥングー朝(16C)がタイのアユタヤ朝を攻撃し、18世紀のコンバウン朝はタイのアユタヤ朝を滅ぼした。タイは、ドヴァーラビティー(7C)、スコータイ(13C)朝はタイ人により建国され、上座部仏教を国教化した。ラーマカルヘーン王が最盛期の王。14世紀には、アユタヤ朝がスコータイ朝を併合し、港市国家として海洋貿易で栄える。日本との貿易もされ、各地に日本町が形成された。しかし、ビルマのコンバウン朝により滅亡した。18世紀のラタナコーシン朝は、現在のタイ王室まで続く。

諸島部では、イスラーム化が信仰し、8世紀以降ダウ船を用いたムスリム商人が活発な海上交易を行い、マレー・スマトラでは、7世紀にシュリーヴィジャヤ、14世紀にマラッカ王国が成立し、イスラーム教に改宗する。これが東南アジアのイスラーム化の始まりとされる。15世紀のアチェ王国はスマトラ島北部に成立したイスラーム教国。ジャワでは、シャイレンドラ(8C)、クディリ、シンガサリ、マジャパヒト、マタラムが続く。10世紀のクディリ朝では、影絵芝居のワヤンを生み出した。このワヤンはマハーバーラタやラーマーヤナの影響を受けるなど、ヒンドゥー教の影響が強い。13世紀シンガサリ朝はヒンドゥー教国、14世紀のマジャパヒト王国もヒンドゥー教国。16世紀は、マタラム王国。

〔73〕アフリカのイスラーム化

紀元前ナイル川上流にクシュ王国が起きる。前600年頃アッシリアに攻められ後退し、都をメロエに移し、メロエ王国と言われる。350年にアクスム王国がメロエ王国を滅ぼし、キリスト教を国教にした。アフリカ北部では、ウマイヤ朝→後ウマイヤ朝→ムラービト朝、ムワッヒド朝、ナスル朝とイスラーム国家が続く。アフリカ南部では、トンブクトゥが中心都市として栄え、ガーナ王国が金を算出し繁栄するが、ムラービト朝に征服され、イスラーム化が進行する。マリ王国では、マンサ=ムーサ王のもと繁栄し、イブン=バットゥータが訪れた。その後、ソンガイ王国が成立する。

アフリカ東部の海岸地域では、マリンディ、モンハザ、ザンジバル、キルワ(イブン=バットゥータが訪れた)などの港町にムスリム商人が来航し、イスラーム化が進む。アラビア語の影響を受けたスワヒリ語を使用。南アフリカでは、大巨石遺跡のジンバブエが繁栄し、モノモタパ王国が成立する。

〔74〕イスラームの社会と文化

都市では、モスク(礼拝堂)、マドラサ(学院)、スーク(バザール、市場)が栄え、マドラサでは、ウラマー(知識人)がアラビア語、コーラン、シャリーア(イスラーム法)を教えた。財産を寄付するフクフ(寄付、喜捨)を下にモスクやマドラサの運営費が賄われた。形式的な進行を廃し、神との合一を図るスーフィズム(イスラーム神秘主義)が流行。このスーフィズムが貿易路に沿って、アフリカ、中国、インド、東南アジア方面に広がり、イスラーム信仰の広がりに寄与した。

イスラームでは、アラブ人固有の学問としてコーランの解釈、イスラームの歴史が研究され、神学ではガザーリーがスンナ派神学と神秘主義の統合を図った。歴史学では、ラシード=ウッディーンが「集史」を著し、イブン=ハルドゥーンが「世界史序説」を著した。

外来の学問としては、ギリシアやインドの影響を受け、数学ではアラビア数字が生まれ、十進法やゼロの概念などがフワーリズミーによって代数学や三角法など生まれた。医学では、イブン=シーナーの「医学典範」やイブン=ルシェドの「医学大全」が生まれた、また、アリストテレス哲学の研究が進み、イブン=シーナーやイブン=ルシェドが研究した。その他の文化面では、各地の説話の集大成の「千夜一夜物語」が生まれ、ウマル=ハイヤームの「ルバイヤート(四行詩集)」や旅行記のモロッコ出身のイブン=バットゥータが「三大陸周遊記」を著した。アラベスク模様や細密画(ミニアチュール)、ナスル朝のアルハンブラ宮殿や各地にモスク建築としてドームやミナレットを建てた。

〔75〕陸と海のネットワーク

ユーラシア大陸を東西に結ぶルートとして、「草原の道」「オアシスの道」「海の道」がある。草原の道は、南ロシアからモンゴル、中国東北部(北京)を結ぶ。騎馬遊牧民であるスキタイや匈奴、鮮卑、突厥、ウイグルなどの民族が活動した。オアシスの道は、地中海からイラン高原、トルキスタン、中国西部(長安)を結び、いわゆる「絹の道(シルクロード)」として知られ、イランの文化や仏教、ギリシアの影響などが中国へ伝わった。アレクサンドロス大王の東方遠征や大月氏国の同盟を命ぜられた前漢の張騫、後漢の甘英が活躍氏や。また、サマルカンドを中心とするソグディアナ地方を拠点としたソグド商人(イラン系)による中継貿易が行われた。海の道は東シナ海やインド洋で、1世紀以降季節風を利用し、交易が行われた。「エリュトゥラー海案内記」などがある。8世紀以降、唐の時代は、広州や泉州にムスリム商人が渡来する。宋や元の時代には、ジャンク船による陶磁器輸出がされ、海の道は陶磁の道とも呼ばれた。インド洋では、ムスリム商人による交易がダウ船を用いられ盛んに行われた。マラッカ王国やカイロ(アイユーブ朝やマムルーク朝の首都)のカーリミー商人の活躍により繁栄した。

(続き)
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プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻修士号修了、同大学大学院同専攻博士課程中退。日本倫理学会員 早稲田大学大学院文学研究科にてカント哲学を専攻する傍ら、精神分析学、スポーツ科学、文学、心理学など幅広く研究に携わっている。

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